2016/3/17

ファインステッチモードってなに?

BP・BRの研修に行ってきました。

TMBR-SCシリーズ
TMBR-SCシリーズ
TMAR-KCシリーズ TYPE2
TMAR-KCシリーズ TYPE2

甘撚りの糸のような刺繍するのが難しい糸が縫えるようになる『ファインステッチモード』(略称FSモード)。
新モデルの刺繍機には標準装備されることが多くなってきましたので、どのような機能なのか紹介してみようと思います。

上の図はカタログに載っているFSモードの説明文と画像です。画像には糸の撚り回数と刺繍の難しさの関連図が記してあり、左に行くほど簡単(通常の刺繍)になり右に行くほど難しくなります。
FSモードで甘撚りの糸などを刺繍しますとフワッと縫いあがって、糸の光沢などを失わずに表現できるので、これまでのコンピューター刺繍機では表現できなかった味わいを出すことができます。

【セッティングは簡単。しかし調整は超難しい!!!】

FSモードに換装るすのは意外と簡単です。スパイラルチューブを取り外し、専用ガイシを装着。針もDBK5 Z1 FSタイプの針を装着します。そして、コントロールパネル内にあるFSモードに設定するだけです。これで機械的なセッティングは終了。続いて縫いの調整に入るのですが、ここからは使用する糸、素材に合わせた調整をしなければいけません。この調整が上手くできないと綺麗な刺繍に仕上りません。素材に対する知識、刺繍の技術と経験が問われることになります。

完全なプロ仕様。得られる対価は大きい

FSモードはこれまで解説してきましたように、刺繍機を使う人が微妙な調整を行ってこれまでの刺繍とは全く違ったクォリティの刺繍が表現できる機能です。
通常モードと違って個人の技量が問われることからプロ仕様と呼ぶに相応しいともいえます。新たな刺繍表現に挑戦意欲を掻き立てられる方もおられるのではないでしょうか。

みんなで技術を確立していきましょう。

さて、まだまだ未知の部分も多いFSモード。この度、単頭機の各シリーズがモデルチェンジになり4月には弊社にTMBP-SCシリーズとTMBR-SCシリーズの両モデルを展示機として導入します。4月になると新しくなったタジマ刺繍機の各機能を紹介できると思うのですが、当然FSモードもテストして紹介していくことになります。
さて、どのような刺繍ができるようになるのか。
今からとても楽しみです。


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