2021/5/10

凹凸した生地への刺繍

本日の精研ブログを担当いたします三谷です。
よろしくお願いします。

柔道着や、厚めの帆布の様な凸凹した生地に刺繍をした際、刺繍の隙間から生地が見えてしまった経験はありますか?
そんな時は、糸密度を詰めたり、下縫いを入れたりして対処するのですが、どの様に変化するかを紹介します。
今回は、8号帆布生地と、120デニールのレーヨン糸、針はDBxK5Z1#11を使います。

下縫い無しの場合

糸密度の違う、平行に走るタタミ縫いで試します。
糸密度によって、刺繍の隙間から見える生地の感じが違いますね。密度を詰めた方が生地が見えにくくなっているのが分かります。

下縫い有りの場合

垂直方向の下縫いを入れてみました。
最初に垂直方向に下縫いをして、生地の凹凸を押さえた上から平行のタタミ縫いで縫っていきます。
下縫いを入れたことによって、刺繍の隙間から見える生地が少なくなったのが分かりますが、まだ少し見えていますね。

水溶性フィルムを使う

以前の記事「起毛生地への刺繍」でも紹介した水溶性フィルムを使ってみます。
帆布生地の上に水溶性フィルムを置き、その上から刺繍をします。
水溶性フィルムと下縫いで生地の凹凸を押さえた上から刺繍をしていきます。
糸密度0.35mmの刺繍は、刺繍の隙間から生地が見えなくなりました。

糸密度や下縫い、水溶性フィルムを使う事によって変化がありましたね。
今回は、8号帆布で試しましたが、使用される生地の凹凸感や素材などによっても変化するので、色々試してみてくださいね。
凹凸した生地への刺繍の際に、刺繍の隙間から生地が見えてしまった時の参考にしてください。

精研は刺繍ビジネスをサポートします。気になることは、お気軽にご質問ください。

ホームへ先頭へ前へ戻る