2018/3/14

刺しゅうを使った新しい付加価値ビジネス(導入コンサル)

コンパクトな産業用刺繍機を使って、新しいビジネスを始めたいという相談が増えています。精研は刺繍機の販売とともに、刺繍ビジネスに関するノウハウや資材の確保を含め、幅広い相談に乗っています。具体的なイメージを持っていただくために、いくつか例をご紹介しましょう。

 

地元のお祭りグッズを刺繍で作る!

あるとき「地元でやっているお祭りを盛り上げるために、刺繍機を使ってみたい」という相談をいただきました。法被(はっぴ)はもちろん、手ぬぐいや足袋(たび)にいたるまで、かつては地元の人たちが手縫いでやっていたことを、刺繍機に置き換えようというのです。
素晴らしいアイデアですが落とし穴もあります。お祭りは季節ものですから、いつでも仕事があるわけではありません。ビジネスとする以上、年間を通した事業基盤が必要です。そこで手軽な名入れもしますよと、地元に向けた地味なアピールもするようにお勧めしました。
こうしたケースでは、つい最初に考えた「凝った刺繍」だけに意識が向きがちです。しかしせっかく機材があるのですから、これを活用しない手はありません。手軽なので地域に浸透しやすく、安定した基盤があってこそ文化を守り続けることができるのです。

 

高額品を彩る刺繍サービスの価格は?

高額な商品を扱うファッション関係のお店で「刺繍機を使ってオリジナリティを高める新しいサービスを始めたい」と相談がありました。予定しているサービスを伺ったところ、設定されている価格に違和感を憶えました。安すぎると思ったのです。
参考にしていたのは一般的な名入れ価格で、これに比べれば高額な設定となっていました。この業界に精通している人にとっては、かなり思い切った設定で、常識の範囲を超えています。しかし高額な商品にオリジナルの装飾を施そうというのです。あまりに安いと本来の価値を落としかねません。
そこで一旦、刺繍業界のことを忘れていただき、日頃から扱っていらっしゃるオプション品の価格帯を参考にするようアドバイスをしました。加えて刺繍の裏側などにも目を向けていただき、普段は目につかないこの部分の仕上りが、真の差別化につながることなどもご紹介しました。

 

Tシャツに大きな刺繍はダメなの!?

普段はプリント技術を使って、オリジナルのTシャツを販売しているお店から「刺繍も加えたら面白いと思うので」と相談をいただきました。刺繍機は見たことがないということで、実機をもってデモに伺いました。すでにアイデアがたくさんあって、イメージも膨らんでいます。
ときにはアイデアは良くても、刺繍には向かないこともあります。このときはTシャツの背中や胸の部分に大きな刺繍を入れたいということでした。この場合、実際にできあがったものを着てみると、刺繍の裏糸がチクチクして着れたものではありません。残念ですが仕事にはできません。
しかし、特殊な機械を使えば、スワロフスキーやスパンコールなどを縫い付けることができます。ワッペンなども効果的です。またTシャツにこだわらずに、靴下や帽子なども刺繍つながりでアイテムとして扱えます。オリジナリティを上げるという目的であれば、方法はいろいろあるのです。

まずはご相談下さい!
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導入コンサル
導入コンサル

大量生産の時代から少量多種に変わり、これからはいっそう「自分らしさ」を表現するニーズが高まっていくでしょう。しかも「自分らしさ」がコミュニティやチームになっているのが現代的です。刺繍の可能性はまだまだ広がりそうです。

よく似た内容でも、地域や関わる人によって、配慮するべき点は異なります。やっぱり個別にお話を聴いて対応するのが一番です。まずはお気軽にご相談ください。

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