
2025/7/15
【超難関!多頭機の帽子刺繍‼】
〜単頭機と多頭機で、ここまで違う「枠入れ」の世界〜
経験が浅い人の帽子の枠入れ
プロの枠入れ
こんにちは。精研の樋口です。
帽子刺繍の世界で、単頭機と多頭機の違いをご存じでしょうか?
特に見落とされがちなのが「帽子枠のセット(枠入れ)」です。
一見、単純な作業に見えるこの工程。実は、生産効率を大きく左右する隠れた難所でもあります。
単頭機は「多少ズレてもOK」
単頭機(例:彩など)での帽子刺繍では、多少中心がズレても刺繍に大きな問題は出ません。
最初は難しく感じることもありますが、慣れればスムーズに作業できます。
しかし――
多頭機は「ズレ=即トラブル」
これが**多頭機(例:4頭、6頭、8頭…)**になると、話は一変します。
たとえば8頭機なら、8個の帽子枠を寸分違わず同じようにセットしなければなりません。
1つでもズレると、一斉に動く刺繍機の同期が取れず、刺繍位置が狂ってしまうからです。
しかも、毎回それを正確に繰り返す必要がある。
単純作業に見えて、求められる精度は段違い。
それだけに、長年単頭機を使ってきたベテランの方でも、最初は手こずるのがこの枠入れです。
知っているだけで大きな差
同じタジマ製の刺繍機でも、こうした小さな違いが生産効率に直結します。
刺繍業界の現場は、派手さはありませんが、
「地味だけど続けると差が出る作業」が本当に多い。
だからこそ、「知っているか」「知らないか」だけで、将来の差が生まれることも。
これから2頭以上の刺繍機導入を検討している**単頭機ユーザー(特に彩をご使用の方)**には、
まだ実感しにくい部分かもしれません。
それでも――
こうした現実を「知っているだけで」準備の質は変わります。
精研は、現場のリアルとともに
株式会社精研は、現場で培ったノウハウをもとに、
お客様のステップアップをしっかりとサポートいたします。
単頭機から多頭機への移行、枠入れの工夫、作業手順の最適化など、
「聞いておいてよかった」「先に知っていて助かった」
――そんな情報を、これからも発信していきます。
何か気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
精研は、あなたのビジネスの一歩先をサポートします。
ABOUT US
ライター:樋口大(ひぐちだい) 精研の社長。フォト刺繍クリエーター。
記事監修:與那城明彦(よなしろあきひこ)。精研の技術・営業部所属。帽子刺繍のプロ。システム、ソフト(DG16)も強い。