2026/8/28

TMEZ-S1501C(360X500)S

中小企業省力化投資補助金 カタログ型 省力化製品

こんにちは。樋口です。
AI刺繍機 TMEZ ~S1501C(360x500)Sが中小企業省力化投資補助金の省力化製品として登録され、株式会社株式会社 精 研も販売事業者として登録されました。そこで改めてこの刺繍機の魅力をお伝えしようと思い記事を作成しました。
TMEZ-SCシリーズは日本だけでなく、世界中の多くのタジマユーザーにご利用いただいており、発売当初はまだ私自身もよく分かっていなかったi-TMやDCPのことについても、実際に使った上での感想も加えて紹介しています。実はTMEZ-S1501C(360x500)Sに搭載されているi-TMは2020年以降の弊社販売実績でもやく半分の刺繍機でご利用いただいており、初めての方からプロの方まで幅広い層のお客様が日々のお仕事で使っています。
実はこれまで、個々の刺繍機についてあれこれブログなどで書くことはなかったのですが、TMEZ-S1501C(360x500)Sについて、お客様から伺ったことや、実際に自分が使ってみて思っていることのうち、省力化というテーマで書いてみようと思います。

省力化ポイント1 「もう、糸調子で悩まない」

タジマ TMEZ-S1501C(360X500)S — 縫い調整いらずの単頭刺しゅうミシン

生地や糸が変わるたびの面倒な調整は、もう不要です。AIによる自動糸調子「i-TM」が、ステッチと生地の厚みを分析し、1針ごとに最適な量の糸を送り出します。電源を入れたら、すぐ縫える。誰が縫っても、きれいに仕上がる。それがTMEZです。


省力化ポイント2 「I-TMとDCP AI技術がもたらすもの」

1針1針をデジタル情報として記録

i-TMは、DCPで検知した生地の厚みとステッチの種類を判別して、上糸の供給量を自動算出します。実はAIによって糸の供給をコントロールしているので、1針1針の状態をデジタル情報として記録できるようになっています。

生産現場では、以前おこなった刺繍をリピートすることもあります。リピート柄を刺繍する場合、従来だと刺繍データはメモリされているのでデータセット時に呼び出すことができますが、その時どのような糸調子で刺繍したのかは覚えていません。しかし、i-TMとDCPを搭載しているTMEZ-S1501C(360X500)Sなら、一度刺繍したデザインはリピート時に再調整なしで刺繍が可能です。

こうした作業の切り替えは、実は考えている以上に時間がかかる作業です。刺繍加工は「段取り仕事」といわれる所以で、仕事にかかる準備が効率化されることが刺繍生産に与える効果は、実際に刺繍加工をしているお客様には大きな実感となります。

フォト刺繍の現場で実感する「安心感」


私はフォト刺繍クリエーターでもありますから、制作の時はTMEZ-S1501C(360X500)Sを使用することもあります。何十色も糸を使うフォト刺繍の作業だと、糸が変わる度に糸調子が気になります。特に終盤に差し掛かると、すでに刺繍された生地の上に刺繍していくので、まっさらな生地の上に刺繍する時と、何十色も縫った後では縫い条件も異なります。なので、会社にある大型刺繍機(TFMX-1502)のような従来機だと、一本一本の糸のテンションが気になったりします。しかし、TMEZ-S1501C(360X500)Sを使用する時は、そういう心配はありません。安心して任せられるというのは、本当に心強いです。

フォト刺繍とTMEZ-S1501C
フォト刺繍とTMEZ-S1501C
大型の従来型刺繍機 TFMX-1502
大型の従来型刺繍機 TFMX-1502

複数台で真価を発揮する

この刺繍機は1台でもものすごい安心感を与えてくれますが、2台、3台と動かしていく時に真価を発揮します。私は以前、33万ステッチの同じフォト刺繍を60枚以上制作して欲しいという依頼を請けたことがあります。その時は、会社のショールームにあったデモ機のTMEZ-S1501C(360X500)Sを4台、工程をずらしながら制作しました。50色以上の作品を工程をずらしながら作業すると、ほとんど糸の立て替えに追われるのですが、もし従来機だったら全ての糸のテンションを再確認しなければならず、生地の準備から糸立て作業も含めて1日半だった作業時間は、もっと時間を要したでしょう。(あくまで個人の感想です。)

i-TMとDCPが本領を発揮するのは、複数のミシンヘッドを搭載している少数頭機や多頭機になります。お客様からも「6日間かかっていた操業を5日にできた」や「難易度が低いものとはいえ、新人がベテランと同じ数量の刺繍を生産した」のような声を、私に直接伝えていただいています。

省力化ポイントじゃないけど・・・ 脅威の3D刺繍!

これはi-TMとDCPがないと表現できない

今回の記事としてはオマケになりますが・・・TMEZ-S1501C(360x500)Sの3D刺繍は「マジでヤバい!」です。画像のような3D刺繍を作ろうと思った時、従来機では立体の山の部分が布おさえで潰れてしまいます。では、DCP搭載機だったら布押さえの高さがコントロールできるので作れるのでは?と思うのですが、糸の供給が追いつきません。3D刺繍の難しいとことは、立体的に表現するためにウレタンをいかに潰さないか。そして、高くなればなるほと上糸の供給量を増やさないといけないので、従来機の構造では画像のような立体刺繍を作ることはかなり難しいです。しかし、i-TMとDCPの組み合わせなら比較的簡単にできます。あくまで比較的です。なぜなら、この3D刺繍を作るためにはi-TMの糸の供給量と、DCPの布押さえの高さをマニュアルでコントロールしなければならないからです。
実は、TMEZ-S1501C(360x500)Sの糸の供給と、DCPのコントロールにはAUTOモードと、マニュアルモードがあります。TMEZ-S1501C(360x500)Sをお使いの方のほとんどはAOUTモードで刺繍されていると思います。私たちもこの刺繍機を納入させていただく時はマニュアルモードについては、特にご要望のあるお客様以外説明しておりません。実は通常の刺繍加工では本当に糸調整する必要がないことに、長年タジマ刺繍機を販売してきた私自身が驚いています。現時点ではこの3D刺繍のように、全ての刺繍をAOUTモードで刺繍できるところまでは到達していませんが、多くのTMEZ ~S1501C(360x500)SユーザーがAOUTモードで刺繍していることは事実です。「自動で刺繍ができてしまうと差別化できない」と考える方もいらっしゃるでしょう。しかし、デジタルカメラと同じで、デジタルコントロールで再現性が高まったとしても風合いをマニュアルでコントロールする機能もこのTMEZ-S1501C(360x500)Sは持ち合わせています。独自の味付けをデジタル管理によってリピートできる機能はこれからの刺繍プロには必須の機能だと私は考えています。ただし、このマシンは過去の経験が全く通用しません。人の感覚をトレースできないところなどは正しくAIだなと私は考えていて、優秀だけど、柔軟性がないところは今後のテーマといえます。

3D刺繍「刃」上から
3D刺繍「刃」上から
3D刺繍「刃」斜めから
3D刺繍「刃」斜めから

まとめ

さて、かなり私の考えが反映された記事になってしまいましたが、タジマの単頭機の最高峰、TMEZ-S1501C(360x500)Sが省力化製品として登録されました。人手不足、採用が難しい。そして長時間労働の改善など、様々な課題解決の手段としてTMEZ-S1501C(360x500)Sは相応しい製品です。国の補助を受けながら、メーカー、ディーラー、お客様が一緒になって様々な課題を解決していく良い機会じゃないかなと思っています。もしこの記事を読まれて気になった方は是非、お問合せください。
よろしくお願いします。

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