2026/10/20
精研AIブリッジでできることをできるだけ簡単に紹介します。
こんにちは。樋口です。
今回はaiファイルやPDFをDG17で表示できるようになるDG17お助けアプリ精研AIブリッジで、できることを出来るだけ簡単に紹介します。
精研ブリッジって何ができるの? ― デザインをDG17へ取り込む、その手間を少なく
お客様から届いたロゴやデザインを使って、刺繍データを作る。そのとき、デザインを刺繍ソフトに取り込むだけで、思った以上に手間がかかることがあります。
「ファイルは開けたけれど、元のデザインと線の太さが違う」
「PDFで届いたので、そのままでは取り込めない」
「画像に変換したけれど、元の大きさが分からなくなった」
刺繍データを作りたいのに、その前の準備で止まってしまう。精研AIブリッジは、こうした作業を少しでも楽にするために作ったツールです。
デザインとDG17の間をつなぎます
お客様から届くデザインには、Adobe Illustratorで作られた「aiファイル」や、PDFなどがあります。
精研AIブリッジは、そのデータをDG17で取り込める形に変換します。デザインを作ったソフトと、刺繍データを作るソフトの間に入り、内容を伝える「通訳」のような役割です。
目指しているのは、元のデザインの見た目や大きさを保ちながら、刺繍データ作成へ進みやすくすることです。
たとえば、太い線を太いまま取り込みたい
ロゴやマークでは、線の太さもデザインの一部です。
ところが、aiファイルをDG17で開いたときに、元は太かった線が細い線として表示されることがあります。形は似ていても、見た印象は変わってしまいます。
精研AIブリッジでは、こうした線の太さを取り込み先へ伝えられる形に変換します。精研で検証したファイルでは、直接開いたときに細くなっていた線を、元の太さに合わせて表示できることを確認しています。
取り込んでから元の見本を見ながら直す。その手間を減らすことにつながります。
PDFを受け取ったときにも
PDFで届いたデザインを、いったんJPEGやPNGなどの画像に変換してから使っている方もいらっしゃると思います。
この方法でも下絵として使えますが、変換の手間がかかります。また、画像にすると、元の線や図形をベクターデータとして扱うことはできなくなります。
精研AIブリッジは、PDFに含まれる図形や画像を読み取り、DG17へ取り込むためのデータに変換します。画像とベクターの図形が混在したPDFについても、取り込みの検証を進めてきました。
元データの寸法を保って取り込むことも、大切にしている点です。ただし、変換後には、見た目とあわせて仕上がり寸法を確認してください。
なお、写真やスキャン画像だけのPDFが、自動で編集可能な線や図形になるという意味ではありません。元のデータに何が入っているかによって、取り込んだ後にできることも変わります。
Illustratorが入っていないパソコンでも
精研AIブリッジでaiファイルやPDFを変換するために、IllustratorやCorelDRAWを用意する必要はありません。
「お客様からaiファイルが届いたけれど、こちらのパソコンにはIllustratorが入っていない」
そうした場面でも、DG17で作業を始めるための準備に使えます。
デザインを作る人と、刺繍データを作る人が、同じソフトを持っているとは限りません。その間をつなぐことも、ブリッジの役割です。
刺繍データ作りの入口を、もう少し楽に
ここは少し区別してお伝えしたいのですが、精研AIブリッジで変換しただけで、刺繍機で縫えるデータが完成するわけではありません。
取り込んだデザインをもとに、どのように縫うか、どの順番で縫うかなどを考え、刺繍データを作る工程は必要です。
精研AIブリッジがお手伝いするのは、その前の準備です。
一つひとつは小さな操作でも、ファイルを受け取るたびに繰り返していると、それなりに時間がかかります。その準備を減らして、本来の刺繍データ作りに入りやすくしたいと考えています。
実際のデータを使いながら、改良を続けています
aiファイルは、作る人や作り方によって中身が違います。見た目は単純なロゴでも、図形の重なり方や効果の使い方が複雑な場合があります。
開発中も、あるファイルではうまくいったのに、別のファイルでは思ったように変換できない、ということがありました。その都度、原因を調べて修正を重ねています。
そのため、どんなファイルでも必ず同じように取り込める、とまでは言えません。変換後の確認は必要ですし、実際の現場のデータを使いながら、引き続き改良していきます。
デザインを取り込むまでの、ちょっと面倒な作業。その部分を少しでも楽にできればと思っています。
精研AIブリッジについては、こちらの関連記事もご覧ください。
まとめ
今回は簡単に精研AIブリッジで何ができるか紹介しようと思って記事にしましたが、いかがだったでしょうか?精研AIブリッジは刺繍データ作成をするときに最初に行う、デザインをDG17に取り込むことに特化した自動化アプリです。実は記事本編には書いてませんが、DXFという拡張子のファイルも精研AIブリッジで変換してDG17に取り込んでいます。精研AIブリッジは自分で刺繍データ作成する人向けに作っているので取り込みは画像イメージや、アートワークで取り込んだところで終了しています。
しかし、こうしたアプリ開発、元々はDG17やライタープラスを自動的に動かして刺繍データそのものを自動的に作ることからはじめました。なので、デザインや用途によっては、取り込んだ後の操作も別途自動化し、業務で使う刺繍データの作成までつなげることも可能です。
さて、精研AIブリッジ、中々優れものではあると自負していますが、ここまでできると次の課題が見えてきました。それは読み取ったイメージのトリミングです。ここまでできると真のデザイン取り込みお助けアプリとして完成なのですが、トリミングだけはちょっと無理かなーと考えています。
トリミングする方法はあるし、技術としてはできますが、問題は作業の流れの中でその機能を取り込むことができるのか。です。
こうしたお助けアプリは直感的で簡単に使えてはじめてクリエイティヴな作業になります。なのでDG17上でトリミングができたら流れ的には最高なのですが・・・